セブンティーンは眠らない リターンズ

過去、現在、未来は同時に存在する。

傲慢と善良と欺瞞

何かと刺さるらしいと評判の「傲慢と善良」

自分自身やパートナーの正体(本当の気持ち?)にじわじわ気づいていく感じはアガサクリスティの「春にして君を離れ」みたいで最高。

一緒に居る時は見えなかったものが、離れることで徐々に輪郭を現わしていくというのは面白い。実際そういうことって多い気がする。

そして真実(マミ)は完全に頭がおかしい。もはや説明不要だと思うけど。

というか色々言いたいことがる。

男が放っておかない見た目なのに35歳で処女って流石に無理がある設定ちゃうんか?

一応アリバイ的に育った家庭環境のおかしさが差し込まれてるけど、、、、。

 

普通するだろ!まったく性欲がない人間として登場してたらごめんなさい、そこ読み飛ばしてたかもしれない。

でも作中で唯一のセックスシーンは完全に筆がノリノリで、もうなんというか「セックス!!!!!!」という感じのセックスなんだよ。一体どういうことなの…?

書いてるのは男なんじゃねえのと勘ぐって調べたら女性だったし。

容姿もいい、仕事もしているので出会いがないわけでもない、ただ35歳になるまで一度も男と経験がない。

別に経験がないから狂人と言うわけじゃないけど、物語のリアリティを根本的に損ねる可能性があるんじゃないかと思って読んでた。結局はそれを無視できるくらい面白かったからいいけど…。

自己愛粉砕系の体を取りながら、きっちり甘い夢を見せてくる、なんかずるい小説だなと。

 

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招かれざる客 カネコアヤノの世界

カネコアヤノの曲を聴いた。

 

胃が痛い。

 

本当の意味でキラキラした文化系の女の子ど真ん中みたいな曲を聴く俺が悪いのは百も承知だが、たまたま開いた動画で、偶然エンカウントしてしまった。

今まで1曲も聴いたことがないアーティストについてあれこれ語るのはかなり異常だがそこは勘弁してもらいたい。むしろその辺の論評や素直な感想は別の人間がしゃぶり尽くしているはずなので。

ちなみに想像上のカネコアヤノと実在のカネコアヤノは、ほぼ寸分なく一致していた(音楽の話ね)

こういうことを歌っていそうという独断と偏見が、形になって突然現れたのである。

今まで俺は確実にカネコアヤノの曲を避けていた。あのビジュアルから逆算されるファン層にも何か構えてしまう部分があったのは確かだし、単にカネコアヤノから繰り出される生々しい歌詞を聴きたくないという弱さ、情けなさ故だったかもしれない。

 

嫌いだから聴かないのではない、むしろ逆だ。

好きだから苦しくなるのである。好きと嫌いは端っこで繋がっている。

まず見た目が可愛い。服装や雰囲気もかなり好きだ。そしてふんわりした雰囲気を纏いながら、腹にナイフを隠しもっていそうな危うさや毒気もいい。

そして、かなり文化的だ。かなり阿呆っぽいことを言うが、文化的な女性が魅力的なのは言うまでもない。

 

ここからが本題になるが、端的に言うと俺はお呼びじゃないのである。自分で言っていて悲しくなるが、どう考えても深い部分で彼女の歌を理解出来ない。これはもう生まれた星が違うというレベルで遠い。それが歯がゆい、居たたまれない。

どれだけ身綺麗にしてもお洒落なカフェは居心地が悪いと感じてしまうのと似ているかもしれない(これとは違う気もするが、分かりやすい喩えだったので)。

 

あらかじめ断っておくが、俺が聴いた「明け方」という曲は最高だった。胸が苦しくなる、切ない気持ちになる、そしておこがましいが、俺も似たような感情を過去に抱いたことがあるんだと思う。だが届かない、やっぱり自分には表面的な理解でしかない気がしてならない。俺の気持ちが曲の上でずっと上滑りしている。

これに気づくと地獄だ。恋焦がれ、眠れない夜を過ごしている女の子を、浅い理解でもって、「分かるよ〜」と覗き見してるような後暗い気持ちになってしまうのだ。

 

が、違和感なくすんなり彼女の歌が入ってきて、頭の先から足さきまで「分かる〜!」となる人間もいる。その人たちのための、と言っては排他的だが概ねそういうものだと思う、音楽に限らず。

実は作品の側が人を選んでいるのでは?と思うことが多々ある。

 

男女の違い、見えないカースト、世代間の差、ありとあらゆる障壁が俺とカネコアヤノの間にあり、それが故に今日の今日まで彼女の曲を聴くことがなかったのだ。

ちなみにいつもこんなことをごちゃごちゃ考えるわけじゃない。光るものに出会ってしまうと人は臆病にならざるを得ないのかもしれない。

 

たまたま聴いた曲↓。

youtu.be

夢の終わり、夢の始まり

㊗️㊗️無職になりました㊗️㊗️

 

 

おめでたいので、はま寿司でサーモンとかタコを爆食したいですね。

さて、何の仕事をしていたかと言えば、期間限定の施設警備をしていました。

夜中に懐中電灯を持って鍵をジャラジャラさせて歩き回るアレです。

実際の仕事の中身もアレです。あとはたまに監視カメラを見ながらひたすら待機というお仕事。

時たま、施設側からの要望があればそれに応対するといった具合。

正直仕事内容に関して特筆すべき点はほぼありません。

特に何か起きなければ何もない仕事なので…。

そして個々人で多少の質の差はあれど、誰でも出来る仕事です。

 

出勤→待機→巡視→待機→仮眠→日報作成、引き継ぎ→退勤

 

これだけです!

 

ところが、これは想像にかたくないと思うのですが、狭い守衛室では絶えず人間関係のトラブルがあるんです。循環しない水槽のようなもので、その水は濁り、淀み、最初は良好に見えた関係も様相が変わっていくわけです。

なので何かが起きるのは守衛室の外ではなく中という…。

基本的には死ぬほどどうでもいい揉め事(書類を置く位置がどうだとか、カバンをしまう場所がどうだとか)なんです。

考えられる原因は、この業界あるあるなのかもしれませんが、定年で引退した後に警備をする方が非常に多かったので、今までの仕事のやり方に対するこだわり、そしてプライドが衝突して超新星爆発が起きていたのかもしれません。

そのバトルを回避し、誰の味方にも敵にもならず、なんとか板挟みにならないように立ち回る。それが自分の最大級の仕事だったように思えます。ぶっちゃけ精神的に疲れます。楽な仕事ですが行きたくない日が普通にありました!

勿論みんな悪い人達ではないのですが…。

長年ハードな仕事をこなしてきたことは素直に尊敬します。ただ今までと求められるものがガラリと変わったことを受け止め切れていないのではないか?とも。

 

そして、暇に耐性がなさすぎるのでは?と思ったこともありました。

自分の場合、無職時代に鍛えた暇つぶしスキルがいかんなく発揮され、こんな楽な仕事はねーわとホクホクしてたので周りの温度とのギャップがやばかったです。ネットサーフィン自由、読書も勉強も自由なんです。

禁止されてたのは歌って踊ることくらいでしょうか?

それなのに、楽な仕事で金貰えてラッキー(勿論緊急時には対応しなければいけませんが)とはならないんです。

信じられないでしょ?

 

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★勤務中にホロライブの配信を楽しむ様子。勿論発報したら飛んでいきます。

 

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★綺麗な早朝の空を眺めたり。

 

暇は悪であり、プライドを傷つける毒だと思っているんです。

本来警備業務は暇こそ歓迎される状態なのでは?と思うのですが。

何より、警備員をやりながら何故か警備員を下に見てる人の多いこと…。だから常に不満で何かはけ口を見つけなきゃいけないわけです。

金貰えりゃなんでもええやろがい!!!

 

 

 

ええやろがーい!

 

 

 

楽な仕事を無理やりややこしくしていく姿を間近で見れたこと。

それはある意味貴重な体験だったかもしれません。今後の人生で何かの役に立つ可能性もあるので。

積もる話は色々あるのですが、また別の機会に。

何はともあれ、無事終わってホッとしています。

しばらくさすらいの旅に出ます。

 

 

なぜ生き物の基本設計は苦しみなのか

最低な1日が終わりを迎えようとしています。

まず連日続く猛暑で頭はクラクラ、身体はダルい。

そんな最低のコンディションの中、仕事中に同僚と若干トラブルが発生。

この時点でかなりイラつき、怒り、もがき、諦め、様々な感情がスクランブルしていたのですが…なんとかその日の業務終了。さて帰るかとウキウキでいると、なんと車のタイヤがパンクして帰れない事態。

照りつける太陽、朦朧とする頭、駐車場で立ち尽くす俺。

しかし悲しみに暮れるわけにもいかない。

こんな時こそ人間が人間たる証明をしなければいけない。会社の人にフォローしてもらい、なんとか保険屋のロードサービスに連絡。

釘を踏んで空気が漏れていたとのこと。道路に釘を落とすのやめようね。マジで!

幸いにしてスペアタイヤを積んでいたので、全て保険の無料サービスで作業してもらいました。

颯爽と駆けつけてくれた、かまいたちの山内に似ていたロードサービスの作業員。焼けるようなアスファルトの上で光っていた汗。その光景を私はこの夏1番輝いていたものとして記憶するでしょう。

ありがとう。

 

 

余儀なくされる

余儀なくされてます。

 

 

銭湯生活( ֊ ̫ ֊)

 

 

風呂のリフォーム中、しゃあなしで毎日銭湯に行ってるのですが……。

 

 

ん?むしろいい。良さが良いね、非常に。

なにぶん田舎に住んでるので山の中にある銭湯なのですが、湯上りで外をぶらつくと気持ちがいい。

風呂の極意は湯上りをいかに過ごすかにかかってるのでは?と思うほど。

川辺を抜ける風の気持ちいいこと。

これはレジャーではダメなんです多分。銭湯を余儀なくされている必然。これが強烈なスパイスになって心を満たしているのではないかと。そんな気がするんです。

 

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まとまらない生活

おばんです。

最近の暮らしはペッパーくんくらい無機質で、いやペッパーくんの方が波乱万丈な毎日を送っているかもしれません。

 

仕事→帰宅→海外ドラマ→寝る→仕事

 

こんな感じの毎日です。

ちなみに仕事に追われてるぜ!って感じでは決してないです。日々を無難にやり過ごすことに精一杯という感じです。

唯一の楽しみといえば、海外ドラマのベターコールソウルを観ること。

これがめちゃくちゃ面白いです。

布団に入りながら菓子を貪りベターコールソウルを見る。なんかそういう妖怪なのかもしれません自分は。

 

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心の傘

最近ギターを買いました。

 

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YAMAHAのCS40Jというモデルです。

青葉市子さんに影響されました🫠

ほぼ新品の展示品(小さな傷あり)だった為、定価よりも安く買えたのはよかったけど…。

チョーキングするとフレットがガリガリ鳴るんです。

クラシックギターってこんなもん?そんなわけないよね?(´・ω・`;)と思いながら色々調べたら、フレットをピカールで磨くと良いことが判明。

指板掃除と弦交換も兼ねてやってみることに。

 

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なんかヘッドの部分の巻き方がめちゃくちゃですが音が鳴ればええわの精神でなんとか作業終了。

そして試しに弾いてみると…。

 

 

チューニングが一生合わない。そして相変わらずフレットからガリガリ音。

神は一体どれだけの試練を与えるのか。

チューニングはナイロン弦だと張り替えたばかりはそんなものらしいと判明し一安心。

問題はフレットです。これはもう諦めるしかないのか…😭

繊細な楽器なのであまり手荒な真似もしたくないという気持ちがあります。

どうしたものか…。